白ワインはどうやって作られるの?詳しく解説していきます。
こんばんは〜。
今回は白ワインの製造方法です。
赤ワインとの違いについても書きましたので参考にどうぞ。
- 1 除梗 じょこう(エラフラージュ)
- 2 圧縮(プレシュラージュ・デュ・マール
- 3 果汁の清澄 せいちょう(デブルバージュ)
- 4 アルコール発酵(マセラシオン)と熟成(エルヴァージュ)
- 5 清澄 せいちょう(コラージュ)
- 6 濾過(フィルトラシオン)
- 7 瓶詰め(アンブテイヤージュ)
1 除梗 じょこう(エラフラージュ)
ぶどうの果梗(ぶどうの房がついている枝のようなヤツ)と房を分ける作業です。
ここは赤ワインと同じ。
2 圧縮(プレシュラージュ・デュ・マール
ここで圧縮し、果汁を抽出。
同時にタネや皮などの固形物と分別します。
赤ワインの場合はアルコール発酵後に分別しますが、白ワインは発酵前に行います。
この点が、赤ワインとの大きな違いです!!
赤ワインは一緒に発酵させるので、皮の色素がそのままワインの色に反映さているんですねぇ。
3 果汁の清澄 せいちょう(デブルバージュ)
清澄とは、ワイン中に存在する固形物を取り出すために行う作業です。
白ワインは熟成後に清澄剤を使ってもう一度行いますが、ここでは果汁中の泥などを沈殿させるのが目的なので、抽出した果汁をタンクで寝かせるだけ。
だいたい半日から1日くらい。
4 アルコール発酵(マセラシオン)と熟成(エルヴァージュ)
発酵させアルコールを作り、熟成によりワインを寝かせます。
タンクと木樽で行うの2種類の方法があります。
違いは以下の通り。
タンクでの発酵・熟成
・ワインの特徴はフレッシュでフルーティ。ステンレス、もしくはコンクリートタンクで行うので、シンプルでシャープな仕上がり。
・短期熟成
樽での発酵・熟成
・ワインの特徴はコクのある複雑な風味。
・樽の中で澱(おり)と呼ばれる発酵後に死滅した酵母の上で熟成(シュール・リーという)される。これにより濃厚で複雑なアロマが生まれる。
・長期熟成。
5 清澄 せいちょう(コラージュ)
工程3でも登場した清澄。
今回は清澄剤をワインに添付し、固形物を吸着→沈殿させます。
これによりワインの透明度が上がります。
6 濾過(フィルトラシオン)
細かい目のフィルターにくぐらせ、微生物や酵母、固形物を取り除きます。
ちなみに、清澄と濾過はワインの風味を損なうといわれ、この工程を行わない生産者もいます。にごりや沈殿物が混ざることがありますが、品質的には評価の高い、優れたワインになります。
ワインは生き物。と言うのがわかりますねぇ。
7 瓶詰め(アンブテイヤージュ)
いよいよ最後の工程!
瓶に詰めて、ラベルが貼られます。完成!!!
赤ワインとの大きな違いは、発酵前にタネや皮を取り除くか除かないか、です。
白ワインは取り除いて発酵させるので、タネなどに含まれるタンニンがほとんどなく、渋みがありません。
なのでさっぱりした味わいとフレッシュな仕上がりになるんですねぇ。
こんな感じで、白ワインの製造方法は以上となります。
ではでは。