赤ワインはどうやって作られるの?詳しく解説していきます。
こんにちは〜。
今回は以前、さらっと紹介した赤ワインの製造方法について、細かく工程を分けてかなり!詳しく解説していきます!
- 1 除梗 じょこう(エラフラージュ)
- 2 破砕(フラージュ)
- 3 アルコール発酵(マセラシオン)
- 4 デキュヴァージュ
- 5 絞りカスを移し(デキュヴァージュ・デュ・マール)圧縮する(プレシュラージュ・デュ・マール
- 6 熟成(エルヴァージュ)
- 7 ワインのブレンド
- 8 清澄 せいちょう(コラージュ)
- 9 濾過(フィルトラシオン)
- 10 瓶詰め(アンブテイヤージュ)
1 除梗 じょこう(エラフラージュ)
難しい漢字ですが、カンタンに言うとぶどうの果梗(ぶどうの房がついている枝のようなヤツ)と房を分ける作業です。
ちなみに果梗を分けずに作る生産者もいます。有名なロマネ・コンティもその一つ。
2 破砕(フラージュ)
ぶどうの果実を粉砕機と呼ばれる機械で粉砕していきます。
この工程によって果汁を取り出します。
3 アルコール発酵(マセラシオン)
粉砕した実を樽に投入し、発酵させます。
赤ワインの場合は、果皮や種も一緒にして発酵するので皮の色素がつき赤色となります。
発酵温度はだいたい、26℃〜30℃くらいが適温。
ぶどうに含まれる糖分を酵母が分解し、アルコールを作りだします。
またここで、第二のアロマが発生します。(第一のアロマはぶどう品種によるもの)
4 デキュヴァージュ
発酵後に別の樽に移し、液体と果皮や種などの絞りカス(固形物)と分別します。
5 絞りカスを移し(デキュヴァージュ・デュ・マール)圧縮する(プレシュラージュ・デュ・マール
4で分けられた絞りカスを圧縮し、さらに果汁を絞り出します。
6 熟成(エルヴァージュ)
いよいよ熟成!
熟成方法はステンレスタンクと木樽の2種類あり、仕上がるワインのタイプに違いがあるんです!
タンク熟成
ワインのタイプ フレッシュ、フルーティなワイン
熟成期間 3ヶ月〜6ヶ月
樽熟成
ワインのタイプ 力強く、樽独特の香り
熟成期間 12ヶ月〜24ヶ月
樽熟成に使われる木材(オーク)によってまた味わいや香りが変わってきます。
だいたいアメリカンオークかヨーロッパのオークが使われます。
ワインの複雑味はここからもきてるんですね〜
また、この熟成のタイミングでなめし皮や蜂蜜などの第三のアロマが生まれます。
7 ワインのブレンド
ブレンドして作るワインのみ、行う工程です。
このブレンドはボルドーワインの特徴でもあります。
一つのシャトーから栽培される複数の品種をブレンドし、1本のワインを作ります。
4の工程で分けた果汁(フリーランジュース)と、5の工程で絞りだした 果汁(プレスジュース)をブレンドします。
8 清澄 せいちょう(コラージュ)
清澄とは、ワイン中に存在する固形物を取り出すために行う作業です。
清澄剤をワインに添付し、固形物を吸着→沈殿させます。
これによりワインの透明度が上がります。
9 濾過(フィルトラシオン)
細かい目のフィルターにくぐらせ、微生物や酵母、固形物を取り除きます。
ちなみに、清澄と濾過はワインの風味を損なうといわれ、この工程を行わない生産者もいます。にごりや沈殿物が混ざることがありますが、品質的には評価の高い、優れたワインになります。
ワインは生き物。と言うのがわかります。。。
10 瓶詰め(アンブテイヤージュ)
いよいよ最後の工程!
瓶に詰めて、ラベルが貼られます。
ちなみに、使われるボトルも生産地によって個性があります。
ボルドー型→いかり肩
ブルゴーニュ型→なで肩
などなど。
また、赤ワインは瓶に詰めたあとの瓶熟成がされます。
樽熟成などとは違い、酸素ががほとんど供給されない状態です。
瓶熟成ではフルーティな香りが生まれやすい。といわれています。
以上が赤ワインの製造方法となります。
製造工程によって味わいや香りが大きく変わり、生産者によってはすっ飛ばす工程もあることがわかります。
こういったこだわりがあるから、多様なワインが生まれるんですね〜。
作り方を知っておくと、ワインの理解も深まると思うので参考になれば幸いです。
ではでは。