さとり世代の日常

さとり世代の現役バーテンダー。接客サービスやお酒について偉そうに語るブログです。

ワインを美味しく飲む方法「デカンタージュ」とは?

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こんばんは!

現役バーテンダーのけんたろです。

今夜は「デカンタージュ」についてお話ししていきたいと思います。

 

ワインを嗜む方なら一度はきいたことがある「デキャンタージュ」

ワインの王道漫画「神の雫」の主人公も1mくらいの高さからワインを注いでますよね。(あれは大げさですが。笑)

 

今回は

・デカンタージュの目的とは?

・どうやって注ぐのか?

この2点についてお話していきたいと思います。

 

 

 

 

デカンタージュとは?

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上の画像のようなガラスの容器を見たことあるでしょうか?

デカタージュとは、ワインをグラスに注ぐ前にこの「デカンタ」という容器に移す作業です。

基本的には赤ワインに対して行いますが、ヴィンテージものの白ワインやスパークリングワインでもデカンタージュすることもあります。

この作業の目的は「ワインを空気に触れさせ酸化させる」です。

 

 

ワインを酸化?

ワインをデカンタに移したあと、クルクルまわしたりする作業を見たことあるでしょうか?

これも意味があり、

 

ワインが空気に触れタンニンがまろやかになる。

香りが引き出される。

 

といった効果があります。

これを「ワインが開く」と言います。 

ワインによってはデカンタージュ後に一晩置かないと「開かない」ものもあります。

 

また、古いヴィンテージもののワインはボトルの底に「オリ」という不純物が沈殿してることがあります。

別の容器に移してオリと分けておくと注ぐのが楽なので、これもデカンタージュをする目的の一つです。

 

デカンタージュが向かないワインもある

ワインが美味しくなるデカンタージュですが、向かないワインもあります。

デカンタージュによって香りや風味が損なわれることもあるんです。

これはワインの状態にもよるので、開栓後にテイスティングして判断します。

初心者の方は試しに少量をデカンタージュして、飲み比べてみるといいかと思います。

 

 

 

どう注ぐのが正しい?

では、実際にどう注ぐのが正しいのか。

僕が実際にデカンタージュする手順は、

 

1、ワインを開栓。コルクのカスが入らないように注意する。

2、右手にボトル、左手にデカンタを持ち、どちらも傾けてゆっくり注ぐ。

3、オリが入らないよう慎重に注いでいく。

 

ざっくり。笑

 

ですが、熟成期間の短い若いワインなど、オリが溜まっていないものは勢いよくドバドバ注いでもオッケーです。

目的は空気に触れさせることなので、若いワインはその方がいいんです。

 

デカンタを家庭で所持している方も少ないと思うので、家飲みでやる時は大きめの容器ならポットでもなんでもいいです。笑

(デカンタはいいものだとウン万円するものもあります、、、)

その分、少し値段のはるワインを買って楽しみましょう!

見た目より、味重視派です。笑

 

 

 

いかがでしたか?

ワインは生き物なので、デカンタージュによって色々な顔を出してくれます。

こんな楽しみ方もあるんです。

ワインって面白い!!

 

デカンタージュサービスのあるお店や家飲みでワインを飲む機会があれば、ぜひ試してみてください。