さとり世代の日常

さとり世代の現役バーテンダー。接客サービスやお酒について偉そうに語るブログです。

なぜワイングラスをくるくる回すの?テイスティングについてしっぽり語ります。

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ワインを飲むときにグラスをクルクルまわしたり。

何やら香りを嗅いだり。

こんな人をみると、どこか堅苦しいというか、、、

ワインって敷居が高いイメージがありますよね。

 

僕自身、この仕事をするまでは

「なにカッコつけてんねん。」

って思ってました。

 

ただ、この飲み方ってちゃんと意味があったんですよね。

今回はそういったワインの「飲み方」というよりは

「楽しみ方」としてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

ワインのテイスティングに挑戦

視覚(色)で楽しむ

赤ワインは赤色。白ワインは透明。

というのが常識ですがその中でも微妙に違いがあり、透明度や色の濃さで多くの情報が得られます!

光の当たる場所で、できれば白い背景だとわかりやすいです。

 

例えば白ワイン、

無色透明や淡い黄色のものは非常に若いワイン。というのがわかります。

逆に黄金色や赤銅色のものは熟成したぶどうを使用orワイン自体の熟成が長い

などがわかります。

 

赤ワインだと、

赤紫色のものは瓶詰め仕立ての若いワイン

逆に褐色のものは熟成が長くピークを過ぎたかもしれないワイン。

となります。

 

白ワインは熟成されるにつれ色が濃くなっていきます。

反対に赤ワインは淡い色へと変化していきます。

 

また、どちらも透明感がなく濁っているようなものは劣化などワインに問題がある可能性が高いです。

 

特に赤ワインは色で品種などの判断もできることが多いので、色彩や透明感はじっくり観察してください。

 

 

 

嗅覚(香り、アロマ)で楽しむ

視覚の次は嗅覚です!

ワインは空気に触れることによって香りが増したり、タンニンがまろやかになったりなど、大きく変化します。

グラスを持ちながらくるくる回しているのは、ああして空気に触れさせているんですね〜。ちなみにこの行為はスワリングと言います。

 

デカンタージュという作業でグラスに注ぐ前に空気に触れさせる方法もあります。

詳しくはこちらの記事で。

www.satorigeneration.com

 

まずはそのままの香りを!

グラスに注いだらまずはそのまま嗅いでみましょう。

すぐに揮発してしまうアロマは鋭い香りがしたり、単純な香りがします。

また、異臭がしたらワインに問題がある可能性があります。(腐臭や薬品の香りなど)

 

次にくるくる回してみよう!

テーブルに置いたままで構いませんので、グラスの足をつまみスワリングします。

右利きなら時計回り、左利きなら反時計回りでまわします。

遠心力でこぼれてしまうこともあるので気をつけてください。笑

 

スワリングしたら嗅いでみましょう!

きっと初めに嗅いだ香りとは違う多くの香りが溢れているはず。

多いものは100種類のアロマが感じられると言われています。

(全て嗅ぎ分けるのはソムリエでも至難の技なのであまり気になさらず。)

 

ちなみに、アロマが生まれるタイミングは3つあります。

1、ぶどう品種独自のアロマ

2、アルコール発酵などで発生するアロマ

3、樽や瓶熟成で発生するアロマ

ワインによってアロマは異なりますので、色々なワインの香りを楽しんで記憶しておくと嗅覚が磨かれていきます!アロマを感じていきましょう。

 

 

 

味覚(味)で楽しむ

ワインを楽しんだら最後は味覚で!

といってもワインは舌の粘膜で感じる味と、香りから感じる風味を合わせてワインを楽しむので、どちらも意識して飲んでみましょーう!

 

・ワイングラスは足の細い部分を掴む。(丸い部分を持つと体温でワインの温度が変わるので)

・少し口に含んで舌の上でワインを転がしてみる。

・飲み込む。

 

以上がワインのそれっぽい飲み方です。

 

舌の上で転がすのは、舌の上で空気と混ぜながら飲むためです!

また、表面だけでなく舌の奥や側面など舌全体で味わうことができます。

初心者の方は難しいと思うので、家飲みから練習してみてください。

 

ワインを飲んでみると、酸味と甘みなど風味が広がりその後タンニンによる渋みやアルコールが感じられます。

ワインの重さや軽さ、骨格や爽やかさ、鮮烈さやまろやかさ。など様々な風味を感じて楽しんでください。

 

 

ワインはそれぞれの個性があるので、色々なワインを飲んでいくと感じ方のバリエーションが広がります。

それでは、素敵なワインライフをお過ごしください!