さとり世代の日常

さとり世代の現役バーテンダー。接客サービスやお酒について偉そうに語るブログです。

ワインについて、超初心者向けに解説していきます。

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「ワインデビューしてみたいけど、ワインってどんなお酒なの?」

「普段ワインは飲むけど、ほんとのところ詳しくは知らないんだよな〜」

という方のために、今回ワインについてわかりやすく解説をしていきたいと思います。

(ソムリエ資格取得の勉強中なので、アウトプットが本当の理由です。)

 

 

 

こんばんは!

さとり世代の現役バーテンダー、けんたろです。

本業に絡めた内容なので、今からワクワクしております!!

 

今回は

・ワインというお酒の基礎知識

・赤、白、ロゼ、スパークリングワインなど色々なワインの特徴と作り方

について話していきたいと思います。

 

 

 

ワインとは

みなさんご存知かと思いますが、ワインはぶどう果実を原料に作られており、実は世界で最も多くの地域で飲まれているお酒なんです。

 

そもそもお酒の製法は大きく4種類に分けられ、ワインは「果実原料から醸造して作るお酒」に分類されます。

 

●穀物を原料にして醸造するもの

・・「大麦」原料のビールや「米」原料の日本酒など

●果実を原料にして醸造するもの

・・「ぶどう」原料のワインなど

●穀物を原料にして蒸留するもの

・・「大麦等穀物」原料のウイスキーや「サトウキビ」原料のラムなど

●果実を原料にして蒸留するもの

・・「ぶどう」原料のブランデーなど

 

(醸造酒・・寝かせて発酵して作るお酒)

(蒸留酒・・醸造酒を蒸留して作るお酒)

ワインはぶどうを醸造して造られる「果実酒」です。 

 

ワインを作るのに必要なのはぶどうだけ

お酒を作る際に必要な「糖分」というものがあります。

アルコールは糖分と酵母の働きによって作られるので、もともと糖分を含まない穀物はそのまま置いていてもビールや日本酒になることはありません。

 

ですが、ぶどうはもともと糖分が含まれているので、条件が合えばですが潰してジュースにし放置すると自然と発酵してワインになるんです。

(日本では法律によって、個人がぶどうを使ってワインを作ることは禁止されていますのでご注意ください)

 

 

また穀物からお酒をつくる場合、必ず「お水」を使用します。

お酒のCMでよく、「〜の水を使った」などお水が強調されることがありますが、それは使用するお水の性質がお酒の味わいに大きく影響するからです。

 

ワインの場合はぶどうがそのままお酒に変わる自然なお酒なので、ぶどう自体の品質がかなり重要になってきます。

 

 

次に、色々なワインの製法、特徴について説明していきます。

ワインの製造方法は、字面だけだとイマイチ分かりづらいと思います。

それによって難しく感じられる事もあるので、その部分については軽い気持ちで流し見してください。

 

 

赤ワイン

 

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赤ワインは、黒ぶどうを原料に作られます。

赤黒い色が特徴で白ワインとの大きな違いは、タンニンによる渋み追いかけてくる酸味が強く感じられる点です。

 

赤ワインの作り方

 赤ワインを作る際の工程は

 

収穫 → 発酵 → 圧縮 → 熟成 → 瓶詰めとなります。

赤ワインは皮や種を残したまま発酵させるので、皮の赤黒い色や種に含まれるタンニンがそのまま抽出されます。

詳しい作り方はこちら。

赤ワインはどうやって作られるの?詳しく解説していきます。 - さとり世代の日常

 

なぜ赤ワイン=牛肉料理なのか

牛肉料理には赤ワイン!といわれているのは、牛肉の強い旨味や甘味に対して赤ワインの苦味がバランスを整えてくれるため、相性がいいと言われています。

逆に淡白な味わいの魚料理と合わせてしまうと、赤ワインの苦味が勝ってしまうため、相性が良くないといわれています。

 

赤ワインの風味・飲み頃の温度

風味:渋みがあり、濃厚な果実味

飲み頃の温度:13℃〜16℃

 

 

白ワイン

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白ワインは、淡い色の白ぶどうを原料に作られます。

赤ワインとの大きな違いは原料と製法にあります。

 

白ワインの作り方

白ワインを作る際の工程は

収穫 → 圧縮 → 発酵 → 熟成 → 瓶詰めとなります。

赤ワインとは違い先に果汁だけ搾り発酵させるので"透明に近い黄色"になり、渋みもほとんどありません。 

 

白ワインに合う料理は?

白ワインと魚料理は相性がいいと言われています。

その理由は白ワインにはスッキリとした後味のものが多く、料理もサッパリした淡白な味付けが合うため。

また、色が近い料理を選んでもOK。

白ワインは白色(透明)なので、エリンギや鶏肉のクリーム煮込み、白色のソースを使った料理などがぴったりです。

 

ただ、これはワインに限らない大前提の話ですが、

味の好みは人それぞれです。

肉料理にも合う白ワインもありますし、魚料理に合う赤ワインもあります。

一般的にはミスマッチといわれているモノ同士でも「美味しい!」と感じる人はいるし、それが正解なのです。

常識にとらわれず自分好みの組み合わせを発見するのも、ワインの楽しみ方の一つだと思います。

 

(先日、セブンイレブンの汁なし担々麺を食べながら何気な〜く赤ワインを飲んでいたら、あまりの相性の良さにびっくりしました!

ワインを飲むようになってからこういう発見がたまにあり、テンション上がります。)

 

白ワインの風味・飲み頃の温度

風味:酸味があり、フレッシュで辛口

飲み頃の温度:5℃〜8℃

 

 

ロゼワイン

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「ロゼ」とはフランス語で「バラ色」という意味で、ロゼワインはその名の通りピンクの色をした綺麗なワインです。

赤ワインや白ワインに比べて、流通量がかなり少ないので、知らない人も多いです。

ぶどうの種類は"黒ぶどう"と"白ぶどう"のどちらかor両方使います。

 

ロゼワインの作り方

1:マセレーション法といい

収穫 → 発酵着色具合などを見て皮や種を取り除く→ 圧縮 → 熟成 → 瓶詰

赤ワイン製法と同じですが違うのは途中で皮や種を取り除く、という点。

 

2:黒ぶどうを白ワイン製法で作るやり方

 

3:黒ぶどうと白ぶどう両方を使用し、1で紹介したマセレーション製法で作るやり方

 

といった主に3種類の製法があります。

 

 

ロゼワインに合う料理

実はロゼワイン、赤と白を組み合わせたような程よいコクと酸味のある万能ワインです。

そのため相性がいいと言われている料理も幅広く、日本食、中華料理、イタリアン、フレンチなど、かなり守備範囲の広いワインです。

外食に行ったときなど、機会があれば是非試してみてください。

 

ロゼワインの風味・飲み頃の温度

風味:渋みがあり、濃厚な果実味

飲み頃の温度:7℃〜14℃

 

 

スパーリングワイン

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 スパークリングワインとはその名の通り、シュワシュワの炭酸を含んだ発泡性ワインです。パーティなど華やかな場面で飲まれることが多いです。

ちなみに、シャンパンとはスパークリングワインの一種で、特別な条件を満たしたものだけが名乗れるワインの名称です。

 

スパークリングワインの作り方

 1:シャンパーニュ方式

瓶に詰めたワインに糖分と酵母を加え栓をし、瓶内でさらに発酵を起こさせる方法。きめ細かい泡が特徴。

 

2:シャルマ方式

シャンパーニュ方式と違い、瓶内ではなく耐圧タンク内で行う方法。

 

3:二酸化炭素吹き込み方式

二酸化炭素を吹き込む方法。泡はやや粗い。

 

といった主に3種類の製法があります。

スパークリングワインは透明なイメージがあるので白ぶどうベースかと思いますが、実は黒ぶどうベースのものもあります。

 

スパークリングワインに合う料理は?

 ロゼワインと同じくスパークリングワインも料理を選ばないので、どんな料理にもバッチリ合います。

また、スパークリングワインは食前酒といい、"食欲を増進させる効果"があるので最初の一杯としてもオススメです。

 

スパークリングワイン飲み頃の温度

飲み頃の温度:5℃〜8℃

 

 

 

まとめ

いかかでしょうか。

今回、簡単にワインの特徴を解説させていただきました。

 

ワインはとても奥が深く、歴史もかなり古いお酒です。

そのため初心者の方にはとっつきづらいお酒だと思います。

僕は勉強すればするほど嫌いになりそうでした。

聞きなれない横文字の羅列になんども心折られました。

ただ、字面だけで知識を得ようとせず、実際に飲んだほうがわかりやすいと思うので、これを読んで、「よし。ワイン飲んでみよう!」と思っていただけたら幸いです。

バーテンダー冥利に尽きます。

 

これからしばらくワインについての記事を書いていこうと思いますので、お付き合いよろしくお願いします。

 

おわり